毛髪のコーティング剤「シリコン」|メリットとデメリット

WS000473「ノンシリコンシャンプー」などが大ヒットしているように、シリコンは髪にとって害を与える存在として認識されています。

しかし、シリコンは必ずしもデメリットだけ持っているわけではありませんので、当サイトでは中立的な立場から、シリコンについて解説していきたいと思います。

 


シリコンのメリット

髪をコーティングしてくれる

シリコンを使用することによって、
シャンプー中は摩擦から毛髪を守ってくれます。

 

またシャンプー後には髪をコーティングし、
指通りや手触り感を良くしたり、
つやを出してくれるといった効果を得ることができます。

 

ちなみにシリコンは、ドラッグストアで販売されているような、
高級アルコール系シャンプーに含まれているケースが多いです。

 

これは高級アルコール系シャンプーの成分の洗浄力が強すぎるためで、
髪をコーティングしない場合、髪がごわごわになってしまったり、
まとまりのないヘアスタイルになってしまうためです。

 

<参考記事>
高級アルコール系シャンプーの特徴と危険性をちゃんと知っていますか?

 

大量生産することができる

シリコンは大量生産が非常に容易にできるため、
非常に安価で使用することができます。

 

そのため、ドラッグストア等で販売されているシャンプーのほとんどに
シリコンが含まれていて、その効果を実感することができます。

 

シリコンのデメリット

成分の浸透が悪くなる

シリコンは、「皮膜を張って髪に完全に皮膜を張る」
というわけではありませんが、
それによって水分や栄養素が浸透しづらくなることは確かです。

 

一度付着すると、なかなか落ちにくい

これはメリットでもあるのですが、
シリコンというのは一度付着した場合、
なかなか落ちづらいという性質を持っています。

 

これによって、カラーリングやパーマがしづらくなる
というケースが多々あります。

 

またシリコンが落ちる際には、
髪の毛の表面を覆っているキューティクルも、
一緒にはがれるとも言われています。

 

シリコンの代表的な表示名

ジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、
シロキ、シラン、メチコン、ポリマーといった表示名が入っていたら、
すべてとは言えませんが、シリコンが配合されていると言えるでしょう。

 

シリコン害悪説の原因を推測してみた

これは個人的な意見ですが、
シリコンが悪いといわれている理由は、
シリコンの落ちにくさとすすぎ不足があいまって、
頭皮や髪に害をもたらすためではないかと推測しています。

 

たとえアミノ酸系の洗浄成分であっても、
すすぎ不足によって頭皮に残留すれば害をもたらすわけです。

 

しかし、ほとんどの方のすすぎはかなり不十分ですし、
すすぎ方も間違っている事が多いです。

 

ですから、シリコンそのものが悪いというよりも、
残留しやすい性質を持つシリコンを、
しっかりすすぎとらないところに問題があると言えるでしょう。

 

シリコン害悪説は、また化粧品メーカーが、
他社の商品や既存の商品と差別化を図って利益を得るために、
意図的に作り出したものなのかもしれません。

<参考記事>
正しいシャンプーの仕方|予洗いとすすぎは出来てますか?

 

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2013年1月13日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:シャンプー 成分

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