喫煙(タバコ)は、やはり頭皮や髪の健康にも害をもたらす
タバコはしばしば「百害あって一利なし」と表現されますが、これは髪の生育についても当てはまります。
では、具体的にはどのような原因やメカニズムによって脱毛や薄毛が発生するのでしょうか。
原因・メカニズム
血管の収縮
やはり問題となるのはタバコに含まれているニコチンで、
体内に吸収された場合にさまざまな害をもたらしますが、
その中で血管を収縮させるという働きがあります。
これによって、毛乳頭につながっている毛細血管も収縮してしまい、
栄養が行き届かなくなります。
毛髪というのは、
18種類のアミノ酸からなる「栄養の塊」のようなものですので、
細毛化や軟毛化をもたらしたり、ヘアサイクルの短縮化を促進します。
ジヒドロテストステロン(DHT)の増加
まだ研究段階にありますが、ニコチンには
脱毛を促進させる男性ホルモンである、
「テストステロン」や「ジヒドロテストステロン(DHT)」を
増加させる働きがあるそうです。
そして、その男性ホルモンによって引き起こされる脱毛症を
男性型脱毛症(AGA)と言いますが、
この脱毛症は脱毛症全体の90%以上を占めると言われています。
ですから、タバコがハゲを促進させてしまっている可能性は、
十分に高いです。
ビタミンCの消費
体内には、1200~1500mgのビタミンCを蓄えておく必要がありますが、
タバコ1本のにつき約25mgのビタミンCを消費していまいます。
毎日の食事から摂取する場合は、
一日約100mg程度のビタミンCを摂取しているそうですが、
タバコを4~5本吸ったらそれだけで一日分を消費してしまいますし、
それ以上吸った場合には、ビタミンCが不足することになります。
ビタミンCは肌を構成するコラーゲンの材料となる物質で、
皮膚に弾力性を持たせたりする効果がありますが、
それが不足すると皮膚が硬くなってしまうのです。
頭皮についていえば、頭皮が硬いことによって
柔らかい新毛が出にくくなるなど、薄毛の原因となります。
また、頭皮のツッパリなどをもたらし、血行も悪化させますので、
その影響は深刻であるといえます。
ニコチンとアルコールの関係
喫煙者には、飲酒の習慣がある方が多いですが、
実はアルコールの成分には、
ニコチンの依存度を高める成分が含まれているのです。
正確に言えば、アルコールを肝臓で分解したあとに生成される
「アセトアルデヒド」という成分がニコチン依存を強めるそうで、
喫煙の習慣がやめられなくなってしまう一因になっています。
注意点
ニコチンは非常に依存性が強いため、
現時点ですでにヘビースモーカーの方の場合は、
急にタバコをやめてしまうとストレスが溜まったり、
禁断症状が現れる場合があります。
ですから徐々に量を減らしたり、
専門のドクターに相談するなどの手段をとることをお勧めします。
ただ、脱毛症対策をちゃんと考えるのであれば、
最終的には「禁煙」を真剣に考える必要があります。
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2013年1月8日 | コメント/トラックバック(0) |
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